2007.09.25 Tuesday
【悪人】 吉田修一 著
読み進むにしたがって、どんどん深みにはまり込んでいく…
なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――携帯サイトで知り合った女性を殺害した一人の男。再び彼は別の女性と共に逃避行に及ぶ。二人は互いの姿に何を見たのか? 残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。
殺人の要因を作ったヤツ、実際に手を下したヤツ。
だましたヤツ、だまされたヤツ。
罪の重さって、いったいどうなんだろうか。
俺、それまでは部屋にこもって映画ばっかり見とったけん、人間が泣いたり、悲しんだり、怒ったり、憎んだりする姿は、腐るほど見とったっちゃけど、人の気持ちに匂いがしたのは、あのときが初めてでした。
今はテレビやら映画やら、もちろん本やらで情報や知識はいっぱい知ることができるけど、そこには確かに匂いがない。それはやっぱり経験・体験することでしか得られないものである。
今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ。
ヒトの痛みを笑うヤツ、残念ながら増えてきているような気がしてます。
それは、いずれ自分の身にふりかぶるであろう痛みから、ただ逃げるだけの道しか見えないヒトになりえるのではないでしょうか。
祐一、逃げたら駄目よ。恐かろうけど、逃げたら駄目よ。逃げたってなんも変わらん。逃げたって誰も助けてくれんとよ。
身に沁みる言葉です、、、ポチッ




なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――携帯サイトで知り合った女性を殺害した一人の男。再び彼は別の女性と共に逃避行に及ぶ。二人は互いの姿に何を見たのか? 残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。殺人の要因を作ったヤツ、実際に手を下したヤツ。
だましたヤツ、だまされたヤツ。
罪の重さって、いったいどうなんだろうか。
俺、それまでは部屋にこもって映画ばっかり見とったけん、人間が泣いたり、悲しんだり、怒ったり、憎んだりする姿は、腐るほど見とったっちゃけど、人の気持ちに匂いがしたのは、あのときが初めてでした。
今はテレビやら映画やら、もちろん本やらで情報や知識はいっぱい知ることができるけど、そこには確かに匂いがない。それはやっぱり経験・体験することでしか得られないものである。
今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ。
ヒトの痛みを笑うヤツ、残念ながら増えてきているような気がしてます。
それは、いずれ自分の身にふりかぶるであろう痛みから、ただ逃げるだけの道しか見えないヒトになりえるのではないでしょうか。
祐一、逃げたら駄目よ。恐かろうけど、逃げたら駄目よ。逃げたってなんも変わらん。逃げたって誰も助けてくれんとよ。
身に沁みる言葉です、、、ポチッ















COMMENTS
悪人とは誰なのか…考えさせられましたね。
読み応えがありました。
悪いことをした事実と、「悪人」ってなんか違う印象がありました。
コメント、ありがとうございます。
著者が並々ならぬ覚悟でこの作品に取り組み、できる限りの力を注いだという熱意が伝わってくるような本でした。
裁かれるヤツ、裁かれてもおかしくないヤツ、、、本当の「悪」って何?
という、課題をつきつけられた気がしました。
TB,コメントありがとうございました。
※こっちからしたかったのですが、TBやったことなくて・・・(;´з`)
不器用な「善人」、器用な「悪人」 罪は罪だけど、 でも・・・
白と黒だけじゃないだろ と往復ビンタくらったような読後でした。
坊主も疾走する12月。お身体ご自愛を〜。
難しい問題でしたね。
実行した本人はもちろんだけど…
なんとなく、やるせない気持ち。
でも、実際ありえる話しですね。
>お身体ご自愛を〜
ありがとうございます (^^ゞ
読めば読むほど深みにはまっていくようで、でも読むのを止められない。なんだか、凄い作品でした。
いろんなことを考えさせられました。
>読めば読むほど深みにはまっていく…
その気持ちわかります。
「納得したい」言葉を求めて読み進めるんですが、真実がわかってくると、それにともなって憤りが。
やるせない思いでした。