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【娘に語るお父さんの歴史】 重松清著



《1963年生まれ、“普通のおじさん”であるカズアキが、自分が生きてきた昭和の時代を娘に語る。戦争を体験した前の世代のような強烈さはないものの、確かな歴史が感じられる。》

重松さんモノととしては毛色の違う本。いろんなところで含み笑いしちゃう本です。はっきり言って…泣けません!

《奥さんが一人(二人いたら困る)。・・・》
という、寒いジョークもままあり。

《街頭テレビの時代には「他人と一緒に観るもの」だったテレビは、「家電」になって居間に鎮座したとたん、「家族と一緒に観るもの」に変わった。》
確かに!まだ自分の家にテレビが無かった頃は、隣の家に見に行ったものだ。
そんなテレビを重松さんは《「欲しいもの」を絶え間なく紹介する機械》と称してる。う〜ん、うなりますねぇ、納得せざるを得ない。
そういう見方をしたら、今のテレビは「個電」ですかね?

《保育園のことは、子どもを『預ける』って言うだろ。でも、幼稚園に『預ける』っていう言い方はないんだよな。幼稚園は『通う』『通わせる』なんだ。『通わせる』だと、なんとなく『教育』にふさわしい親と子どもの意思が感じられるけど・・・》
確かに!パパママ初期世代のイメージそのまま。なんとなく実感させられちゃいます。

・・・という昭和の歴史を現代歴史の教科書風ではなく、「幸せ」と「不幸せ」に分けて、重松さんらしい「やさしさ」で語ってくれてます。

《あの頃は、「欲しいもの」も「子を思う気持ち」も、たいがいカタチにできるものだった。》
《全力疾走できることが、幸せだったんだよ》

この本は、ちくまプリマ―新書で「包帯クラブ 天童荒太著」と同シリーズ。
「包帯クラブ」が心の参考書としたら、「娘に語るお父さんの歴史」は昭和の参考書です。
「昔はなぁ〜」と最近口癖の自分を含めたお父さん、まずこの本を読んで、そして読ませて、これからの「未来」をいっしょに娘さんと語らったらいかがでしょう!?

《いまがたとえ不幸でも、未来には幸せが待ってると思えるなら、その時代は幸せなんだよ。》

12:17  Posted by juzji
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粋な提案  at 2008/02/25 2:01 AM
娘に語るお父さんの歴史 重松清
装幀はクラフト・エヴィング商会。挿絵は南伸坊。 平成生まれの娘・セイコの素朴な疑問に、父・カズアキ=重松清さんが自分の生きてきた時代を語ります。1963年生まれで、1958年(昭和33年)から「テレビ」と「
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