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【横道世之介】 吉田修一 著

横道世之介、、、
何かふざけた名前だなぁと思いながら読んでみたら、井原西鶴の「好色一代男」の主人公と同じ名前なんだそうだ。

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【あらすじ】
なんにもなかった。だけどなんだか楽しかった。懐かしい時間。愛しい人々。吉田修一が描く、風薫る80年代青春群像・・・


悪人」のイメージが強い吉田さんの青春物語。
大学生活を送るために長崎から東京に出てきた横道世之介の1年間と、彼にからんだ人々のその後。

2010年度 本屋大賞ノミネート作品



田舎から東京に出てきて、熱血青春グラフィティそのものを描いているのかと思ったら、やたら普通なのである。
同じ学部に知り合いもおらず、東京にただ驚きを感じる世之介。
でも、何か変われるかもしれないと期待に胸膨らます世之介。

  なつかしいですねぇ、その心境・・・

親元から離れて大学生活を送った方には、共鳴できることがたくさんあるのではないでしょうか。
どうやったら友達ができるのかで悩み、朝起きれずに授業をサボったり、バイトにあけくれたり。

  でも・・・

いつのまにか群れる仲間が増えたり、彼女ができたり、、、
ふと気づいたら仲間が入れ替わっていたり、彼女と違う女性が気になったり、、、
今思えば無駄なエネルギーがいっぱいあったようにも思う。

  世之介と出会った人生と出会わない人生で何かが変わるだろうかと、ふと思う。

多くの出会いはあったけど、今ではその名前すら思い浮かべることもない。
ただただ、その時に持て余していた時間をつぶすために、一緒に遊んでいたメンバーもたくさんいた。
それを無駄と呼ぶならば、とてつもない無駄な時間を費やしていたものだ。

  人生なんて本当にどこでどう転ぶか分からない。
  相談されても答えを見つけてあげられないが、答えなんて見つからないのだとなら
  自信を持っていってあげることができる。


でもそうやっていろんなメンバーと時を一緒に過ごすことで、いろんな考え方があるのも知り、先輩との付き合い方大人との接し方を覚えたのかもしれない。

  大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、
  その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるのか、
  その強さを教えてやることなのではないかと思う。


時には一緒に笑い、怒り、そして泣いた。もちろん意見が合わなくて言い争うこともあった。
そして自分の気持ちを相手にわかってもらえず、悔しい思いもした。

  誰かを傷つけたことがないんじゃなくて、
  傷つけるほど誰かに近づいたことがなかった。


嫌われることが怖くて、本音を隠す時期もあった。

でも、そういうわずらわしいと思えること全部が青春時代だったようにも思う。

大学を卒業して約30年、久々にアルバムを開いてみようと思った一冊でした。
なつかしく思う人にも、これから大学生活を送ろうとする人にもぜひ読んでいただきたい。

一緒にあの時代を過ごしてくれた仲間達に感謝の、、、ポチッ


初めての夏休み・・・
帰省する時には「実家に帰る」といい、大学に戻る時には「行って来るね」と言ったいた。

そして正月・・・
「実家に行って来る」といい、「じゃ、帰るね」と言った。

今思えば、自立が始まった瞬間なんだろうな、、、きっと。



JUGEMテーマ:読書
20:24  Posted by juzji
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COMMENTS

posted by けんたろうす  at 2010/02/03 10:56 PM
はじめまして。

最近、吉田修一さんの本にはまっています。横道世之介ってだいぶ面白そうですね。

ますます、読んでみたくなっちゃいました。
posted by じゅずじ  at 2010/02/03 10:58 PM
■けんたろうすさん
吉田修一さん物はよく読んでます。
いろんなジャンルにチャレンジしてるんで、これからも楽しみです!
posted by yori  at 2013/05/15 11:13 PM
青春小説でしたね。多くの大人になった男たちにとって、堪らない小説だったんじゃないかな 笑
posted by じゅずじ  at 2013/05/16 6:01 PM
■yoriさん
そうですねぇ、久々に若い頃を思い出させてくれました!
 
 
 


 

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Bookworm  at 2010/03/20 3:31 PM
横道世之介(吉田修一)
どこにでもいそうな大学生、横道世之介の大学生活最初の1年間を描いたお話。「本屋大賞」ノミネート作。
ポコアポコヤ  at 2011/12/24 1:15 PM
「横道世之介」良い話だったー 
今まで私が読んだ事がある吉田作品の中で、最も好きでした。4.5〜5つ★
活字の砂漠で溺れたい  at 2013/05/15 11:07 PM
青春への鎮魂歌
吉田修一さんの小説は随分と昔に 「熱帯魚」という作品を一冊だけ読んだだけだった。 正直な所、あまり良い印象がない。 決して物語がどうとか、文体がどうとか、 言い回しがど ...
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