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【その日のまえに】 重松 清著

大切な人…


【あらすじ】
僕たちは「その日」に向かって生きてきた。
男女が出会い、夫婦になり、家族をつくって、幸せな一生なのか。消えゆく命の前で、妻を静かに見送る父と子。感動の重松ワールド。


この本を読むのには、勇気がいった。

13年前… 1993年5月5日 こどもの日。
荒川の「トイザらス」へ行く。
帰り、妻は腰が痛いと車の中で大騒ぎ。
…これが終わりへの始まりだった。

「死」なんて想像できなかった頃。
『病名は教えないでね。頑張れなくなっちゃうから…』、と彼女は手術室に入っていった。
結婚記念日には10本の赤いバラをあげた。
『ありがとう!』の声はかぼそかった。
その1週間後、1994年11月9日、1年半の戦いは終わった。
(享年 35歳) 


《忘れてもいいよ》
この本のひと言は遠くから聞こえてきた気がした。この本を読んで良かった。

ヒトはいろんな過去を引きずって生きていく。
そして…
何であんなことをしたんだろう?
何でそうなっちゃったんだろう?
と思ったりもする。
もし戻れたら、なんてことも思う。無理なことばかりなんだけどね。

《頭からシャワーを浴びて、手探りでリンスのボトルを取ったとき、なにか、はるか彼方にいる大きなものに叱られているような気がした。おまえは妻が死ぬ日にも髪を洗い、リンスまでする男なのか―――叱られたかったのかもしれない。》



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JUGEMテーマ:読書
00:34  Posted by juzji
読書 : comments(16) : trackbacks(7) : 

COMMENTS

posted by てふ  at 2006/03/04 7:04 AM
はじめまして、TBアリガトウございマス。泣きの小説は、苦手だったのに、何を思ったか読んでしまった本。てふは、母やいとこ、叔父までが、この病気で亡くなりました。
でも、異性として愛する方を失うというのは、耐え難い深い記憶なのでしょうね。どうぞ、大切に・・。
本って、居ながらにして、3次元をトリップできるので、てふは、大人になってからの方が、夢中になってよんでいるみたい。
紹介されているきみの友だち・・今度読んでみますね。では!
posted by juzji  at 2006/03/04 12:43 PM
てふさん、コメントありがとうございます。

本はイメージを想像できるから好きです。自分は感情移入しすぎるきらいがあるんで、それは問題ですが。

福祉関係の勉強されてるんですか?
いろいろ大変と思いますが、がんばってください。それにしても「官」のマニュアルは分厚いですよね。
今度映画「県庁の星」を観る予定です。(あまり関係ないですね・・・)
では、また。
posted by その  at 2006/03/04 3:58 PM
TBありがとうございました。
この本は重い題材でしたが、考えるための良い機会を与えてもらえたように思います。
重松さんの「きみの友だち」、とても気になっていました。こちらに来て感想を読んで、やっぱり買おうと思いました。
娘の高校入試終了と同時に買って、一緒に読もうと思います。
私からもTBさせていただきました。
posted by juzji  at 2006/03/04 5:57 PM
そのさん、コメントありがとうございます。
高校入試、大変ですねぇ。高校の友達って、小中と違ってくるんで、お嬢さんにもぜひ読ませてやってください。ちなみに内の息子は、登場人物一人一人にクラスの仲間を当てはめて読んでいたらしいです!?
お嬢は2回目の大学入試中。終わったら読ませます。
posted by Ricco  at 2006/03/04 6:40 PM
はじめまして!
TBありがとうございました。
この本は、私も大切な人たちを亡くしているので読むのに勇気がいりました。
結局大泣きしてしまったのですが^^;
でも素直に「読んでよかった」と思えた作品でした。
またおじゃましますね!
posted by juzji  at 2006/03/04 9:31 PM
Riccoさん、コメントありがとうございます。
悲しみの中救われたのが、当時幼稚園の息子、「誰がご飯作ってくれるの?」。これは超現実でしたね。今より明日のことを考えなきゃ、と苦笑い。
でも今思えば、悲しいというより、悔しいという感じかな!?

Riccoさんもいろんな本を読んでいますね。また寄らせていただきます。
posted by ゆう  at 2006/03/05 11:06 AM
こんにちは。TBありがとうございました。
死の重さ、生の尊さを真剣に考えさせられた作品でした。
自分の感想を改めて読みましたか、私は、まだまだわかってないなと、じゅずじさんの感想を拝見して思いました。

いつかまた、読み返したい作品です。
posted by   at 2006/03/05 11:02 PM
はじめまして。touch3442といいます。
juzjiさんが、他の方のブログにTBされていたのをたどって、juzjiさんのブログにたどりつきました。
この本を読むことで、まるで当たり前のように過ぎていく家族との日常が、実はかけがえのない、大切なものなのだということを、気づかされました。
TBさせていただきます。
posted by jojo  at 2006/03/09 6:02 PM
TBありがとうございます。
一文一文、丁寧に、書かれているじゅずじさんの言葉に、こちらも知らず知らずに、じっくりと、そして静かな気持ちで読ませていただきました。
重松清氏の本は好きで続けて何冊か読みました。
ヒトの痛みの分かる、そんな大人になりたい、と氏の本を読むたびに思わされています。
posted by 佐和  at 2006/03/10 11:21 AM
なんか、しんみりしてしまった。「そのこと」を思う時、ジュンジがかわいそうでかわいそうで、今でも涙が出てくるよ。でもよく今までがんばってきたよね。ツーか、今でもがんばってるし。ジュンジはえらい!ところで、娘のお受験はどーなったの?
posted by juzji  at 2006/03/10 6:19 PM
jojoさん、コメントありがとうございます。
重松さんモノは「読みたくなる」時があって、今までもいろんな本を読んでます。それぞれのテーマを懐かしんで、当然涙してます。
またいい本に出会いたいですね。
posted by juzji  at 2006/03/10 6:20 PM
佐和、久々!
娘は、京都のアパートは決めてるけど、学び舎はまだ決まってません(笑)詳しくは、また・・・
posted by よし  at 2006/04/20 8:34 PM
こんばんは。
Tb&コメントありがとうございました。
心を揺さぶる本に出会うことはめったにないとは、思っていますが、この作品は本当に揺さぶられっぱなしでした。
「忘れていいよ」もちろん、号泣です。
posted by hidaka  at 2008/01/11 10:42 AM
突然の書き込み失礼いたします。
京都教育大学e-project「劇団空(カラ)」、情報宣伝担当の日高と申します。
誠に勝手ながら、公演の告知をさせていただきます。書き込みが相応しくない場合は削除願います。

劇団空(カラ) 第四回公演
「その日のまえに」
原作:重松清
演出・脚本:村島洋一

公演日時
 2008年 1月10日(木) 18:00 〜
     1月11日(金) 18:00 〜
1月12日(土) 12:30 〜、18:00 〜
*開場は開演の30分前

 場所:京都教育大学講堂
 
入場料:無料

 HP:http://sky.geocities.jp/company_kara/

 当日は寒いことが予想されます。暖かくして足をお運びください。
posted by 水無月・R  at 2008/05/10 9:59 PM
TBありがとうございました。
非常に苦しい思いで、読み継ぎました。
自分は…まったく準備できていないし、きっと準備することすらできない。
だから私は、病死物は苦手です。
でも、物語はホントによかったと思います。
posted by じゅずじ  at 2008/05/11 12:27 PM
■水無月・Rさん
病死って、時間の経過が意外に長いものです。
ただただ悲しいだけじゃなく、本人も含め、みんな苦しい時期もあります。
でも、こういう本を読むと、自分だけじゃないんだと、勇気をいただける気がしました。
コメント、TBありがとうございます。
 
 
 


 

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歳時記  at 2006/03/04 3:55 PM
その日のまえに −重松 清−
その日のまえにposted with 簡単リンクくん at 2006. 2. 7重松 清著文芸春秋 (2005.8)通常2-3日以内に発送します。●オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る●Amazonで詳細を見る★★★★☆ 人にとって避けることのできない死を迎える日を、この本では「その日」と
かみさまの贈りもの〜読書日記〜  at 2006/03/05 10:58 AM
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生きることにも心急き、感ずることも急がるる…  at 2006/03/05 11:04 PM
重松清著『その日のまえに』(文藝春秋)
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32 その日のまえに(重松清)文藝春秋 ★★★★★
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文藝春秋 (2005/8/5) ASIN: 4163242104 評価:91点 (ネタバレあります) 重松清らしい、ベタな泣かせのストーリでありながら、重松清らしくない、正面から死に向かい合った連作短編集。 いつも重松清を読むときと同じように涙腺を刺激されるのだけれど、
本を読んだら・・・by ゆうき  at 2006/09/15 1:34 AM
● その日の前に 重松清
その日のまえに重松 清 文藝春秋 2005-08-05by G-Tools ネタバレ警報発令! 完敗。 私は、基本的に、お涙頂戴系には評価が厳しいんです。特に、病気で人が死ぬものと、ペットが死ぬものには、きついです。いくら小説の中だからって、読者を泣かせるために、簡単
蒼のほとりで書に溺れ。  at 2008/05/10 9:55 PM
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