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【陸王】(池井戸潤)を読了!

勝利を、信じろ―。

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【あらすじ】
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害・・・

 
痛い話ですなぁ。

創業100年、脈々と繋がれている技術、経営、そして客。
もちろん、それを維持するのだけでも大変なことではあるが、ニーズがなければ拡張はないわけで、業種によってはどんどんジリ貧になる。
もっとも、どんな業種でも右肩上がりはないわけで、頂点に登れば後は落ちるだけ。
その落ち方を緩める方法はあるものの、V字となるとまた違う。

ではV字になるためには?

そう、よく言われる新規事業ってやつ。

オレもよくわかってはいる、つもり。
DTPという言葉が生まれて約40年。
写植という業種からの大きな変換だった。
その後、いろんなソフトが出ては消え、それにどこよりも早く対応していたから今がある。
でも、今しかない。
出版業界の凋落、自動組版という技術、Webという配信媒体の変化・・・

変化の状況は先に情報としては知っていた。
ただ変化を嫌い、チャレンジすることをいつからかやらなくなっていた。
そして、いつの間にか第一線から一歩も二歩も遅れるようになる。

あの時に!

なんてことを考えていても仕方ないので、今あらためて自分たちの持っている技術、経験を見直している。
そこからきっと何か見えてくるものがあるかもしれない。

そう、あがいてみるのだ!

あらためて「陸王」のことである。
明日の光への道筋、池井戸さんはやはりうまいな。
企業の問題をしっかりとおさえ、何が足りないのかを明確にし、そのヒントを与えてくれる。
もちろん、熱い!

信念が人を呼ぶ!?
金がなければ、知恵を出せ。
行動すれば人が動く、動けば志を同じくする人が集まってくる。
あきらめかけていたことが徐々に現実になり、そして結果としてあらわれてくる。
ただ、そこからどうやって商売につなげていくのか?

次から次へと、課題が出てくる。
しかし、その課題は今までと違う。
スタートラインが前のめりになり、どんどん大きくなっていくのだ。
それを乗り越えることによって、さらに先の夢へとつながる。

面白かったなぁ。
人とのつながり、そして決断する勇気。

人生、まだまだ捨てたもんじゃないな!、、、と、ポチッ拍手
 

金のある奴は、金を出せ。
金のない奴は、知恵を出せ。
知恵もない奴は、体を動かせ!

いつでも不変ですなぁ。

社長の息子・大地の成長がまぶしい。
タケヤマ織物の御曹司との関係をもうちょっと書いて欲しかったかな。
それ以上に、タチバナラッセルのその後が気になる・・・
そんな一冊。


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評価:
池井戸 潤
集英社
¥ 1,836
(2016-07-08)

19:22  Posted by juzji
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