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【魂萌え ! 】 桐野 夏生 著

失ってからわかることもある…
歳をとる不安…
誰しも経験すべきことが、この本には凝縮しているように思う。

ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。

夫婦が突然独りになったとき、「不安」はやってくる。

なにげない生活の中にも、ちゃんと分担があって、そこには意識する必要も無い「信頼」が宿っていたのだと思う。
そして、亡くなった夫には、妻の知らない世界があった…

誰しも相方の全部を知っているわけではない、と思う next 「距離
共通の話題が多いことにこしたことはないが、それぞれ「内緒」にしておきたいことはたくさんあると思う。
それがバレたことで、気まずいことにもなるであろう。
でも、それも相方が生きていて初めて思えることである。

亡くなって初めてわかる…生きてて欲しかったと。

そして、「家」という「お金」をあてにする子供たち。
昔の「家」という概念とはちょっと違う。今の時代、家を継ぐということに深い意味が存在しない。そこには共同の「生活の糧」はないからだと思う。

じゃ、どうすればいいのか…?

そんな問題を提起しているのではないだろうか。
まさに主人公の年代の人も、自分のようにこれからをどうしようかと思う人も、いま親のスネをかじっている人も、ぜひ読んでいただきたい本である。

オレをあてにするなよ!
オレの人生はオレのものだぁ〜、、、
でも、これからもヨロシク、のポチッ(^^ゞ


08:48  Posted by juzji
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COMMENTS

posted by じゃじゃまま  at 2007/05/16 9:53 AM
juzjiさんのように深く考えずに、感情の赴くままに読んでました。(苦笑)
あのまま夫が生きていたら、いったいどうなっていたんでしょ〜。お蕎麦屋は?妻は妻という立場を失うとこだったのかな?といまだにそればかり思ってしまいます。
posted by juzji  at 2007/05/16 10:14 PM
■じゃじゃままさん
この本は、ちょっと奥が深いなぁ、と思いました。
たぶん自分の環境もあったかもしれませんが・・・
そして自分のこれからを考えると、どう生きていくか?
ということも考えさせられました。
たぶん、同世代に近づいたときに読むとちょっと変わって読めるかもしれません。
 
 
 


 

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じゃじゃままブックレビュー  at 2007/05/16 9:51 AM
魂萌え! 桐野夏生著。
ミステリーかと思ったら、これは普通の恋愛小説? 夫が死んで、実家に寄り付かなかった長男夫婦に同居押し切られそうになったり、財産持っていかれそうになったり、夫に実は10年も愛人がいたなんて・・・急に波乱万丈になってしまった敏子。59歳になってから途端に
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