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【永遠のとなり】 白石一文 著

「不惑」の40歳を過ぎ、50歳「天命を知る」年代である…はずの本。

部下の自殺をきっかけに自身もうつ病に罹り、会社を辞め妻子とも別れ、何もかも壊して故郷・博多に戻った精一郎。九年前にがんを発症し、死の恐怖から逃れようとするかのように、結婚と離婚をくりかえす敦。小学校以来の親友であるふたりの男は、このやるせない人生を受け入れられるのか―。

いきなり、80歳のじいさいんと、2人の50歳の3人が酌み交わす酒、しかもオールドの水割り。なんて、暗い始まりなんだ…ショック

病気を題材にしてはいるが、人生いつかは突き当たる問題に焦点が向けられている。
親のこと、家族のこと、仕事のこと、そして自分のこと…
そこには「怒り」があったり、「はがゆさ」があったり。
それらの問題が現実になってくるのが、50歳ということなのか?

どうせ生まれて生きて死ぬだけか、と胸の中で繰り返す。
「生まれて」「死ぬ」のはそのとおりだが、そのあいだに挟まった「生きて」というのが厄介なのだ。

わしらは毎日生まれて毎日死によるんよ。それで、明日生まれんのが死ぬていうことやろ。


先日読んだ【カシオペアの丘で】(重松清著)は40歳の本。
そしてこの【永遠のとなり】は50歳の本、これを見比べてわかること…。

40代は子供に自分を重ねて、振り返る時間。
50代は親を見ながら、自分のこれからの人生を考える時間。


かな? と!


「人間って一体なんやろね。この人生ってなんやろね。」
不惑を過ぎ、天命を知っても、なおかつ戸惑うばかりの人生。
そんな現実に、今日もファイト!、、、のポチッ グッド 左斜め下左斜め下左斜め下

1958年生まれ、来年はオレも50かぁひやひや

12:31  Posted by juzji
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COMMENTS

posted by 藍色  at 2007/09/06 3:11 AM
人生いつかは突き当たる問題…
読んでて切なくなりました。
男たちの友情っていいですね。
posted by juzji  at 2007/09/06 7:33 PM
■藍色さん
白石さんの本の中では一番ポイントが低いかもしれないと思う。
とにかく暗いし、泣き喚くわけでもなく、淡々とすごすワケアリの二人。
でも、人生ってそんなもんだよなぁ、と思うと現実がそのまま入ってくる。
飾りの無い、素直な本だと思いました。
posted by すずな  at 2007/09/08 3:02 PM
こんにちは。
淡々と綴られる文章に、私の苦手分野?と思いつつ読んでいたんですが、最後には泣かされてしまいました^^;
この作品が初白石さんだったんですが、他の作品も読んでみようかなと思いました。
posted by juzji  at 2007/09/08 4:49 PM
■すずなさん
はっきりいって最後まで山がなかったような気がしました。
あまりにも淡々とした一般的な話で…
でも最後に人生の悲哀が凝縮されてました。納得の一冊です。

白石さん、あんまり数はないけどいいですよ。
「もしも、私があなただったら」、「私という運命について」・・・
ぜひ、一読を!
 
 
 


 

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自分でも本当に驚いたんだけど。なんと、泣きながら読了しちゃいました。そのぉ・・・どうして泣けてしまったのかは、自分のことながらよくわかりません。ということで、なんとも微妙な感想になりそうな気がします。
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